豪雨と涙と団長と最下位脱出

今日は仕事がヒマできっちり定時で上がれたので、速攻で帰宅して献花用の花束持ってスタへ一直線。
空はどんよりとしていて雨が降ったり止んだりな上に風も強い。大西さんの涙雨ということか。
スタジアムに付いてさっそく献花台へと向かう。道中には大きな花束を抱えたサポが多い。
むぅ・・・献花用ということで無難な白い菊の花を一輪持ってきたのだが、もっと奮発するべきだったか?
献花台が設けられたテントには大西さんの笑顔が写っている写真が飾られて、沢山の花が手向けられていた。
持ってきた花を献花して、一礼。手を合わせて生前の姿を思い出し合掌する。
しばし大西さんの笑顔を見ていると自然と涙腺が緩んできてしまう。
だが、どっかの取材陣がカメラ構えてたりしたのでグッと堪える。試合前に泣くより勝って泣け。
それが大西さんの言う「男の修行」だと信じ、いつも買ってるイカピッチャンをほおばって試合前の燃料補給。
クラブ関係者が配っていた喪章をレプユニの左肩に付けて入場する。
いつものようにバクスタのコアゾーンはサポでいっぱい。試合前のコールも凄まじい音量だ。
試合開始前にバクスタからサポ団体のリーダーが来て、大西コールをやるから賛同をお願いしますとのお達し。
選手入場前に大西コールがバクスタから沸き起こり、それにメインも手拍子と声で応えた。
試合開始前には1分間の黙祷の時間が用意された。起立して粛々と黙祷を済ませた。


漏れはいつも試合を見ながら地元FM局であるFMぐんまの試合中継を聴いているのだが
今日のゲストは何の因果か安田大サーカスの団長。寝耳に水でかなり驚く。
クロちゃんとHIROくんは来ていなかったが、漏れは初めて団長がサッカー好きで神戸サポだという事を知る。
ピッチレポーターのさすらいこと高橋和実アナと団長の掛け合いが面白くて仕方が無い。
さすらい単独でも面白いのに、団長が絡むとすげぇ化学反応だ。これは何の中継なんだ?(´Д`;三;´∀`)


そんな感じでラジオを聴きつつ試合を見ていたら前半3分でいきなり先制のゴールが決まる。
ちょwwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwww山崎渡アレ!アレ!wwwwwwwwwww
しょっぱなからいい流れだ。いつもこの時間帯は敵チームに先制される時間だというのに今日はこっちが先制。
今までに無いありえねー展開である。選手の気合も凄まじい。ボランチの中井の動きがキレまくっている。


ところがこれで簡単に終わらないのがザスパクオリティ。
前半の中盤を過ぎてからと言うもの徐々に湘南ペースになって行き、
DFのクリアがそのままGK高木方面に転がってしまう最悪のクリアミス。
そのまま抜け出した湘南選手が高木と交錯。ゴールを許してしまうがホイッスルが鳴って試合中断。
一瞬ノーゴールかとも思われたが、結局得点は得点ということでスコアが動く。痛い同点劇。
状況が状況だけに不愉快な上に後味の悪い失点であった。結局そのままグダグダで前半終了。


後半開始。今まで止んでいた雨が徐々に強くなってきたので再びポンチョを被る。
前半グダグダになって植木監督の意図通りまったく機能しなかった依田を下げて、
システムを4-4-2から3-5-2に変更。前半湘南のアジエルに好きにされ放題だったからなぁ・・・
依田の代わりに入ったのが不振っぷりにも拍車のかかるキャプテソ(笑)のマッスル。(佐藤正美)
何度も決めるべき所で吹かしたりバックパスするチキンっぷりで、2chスレで戦犯にされてばかりの男である。
漏れも流石に最近のマッスルの働きには嫌気が差していたので、2トップの一角に起用されたことに少々落胆。
・・・しかし今日は流石に気合が入っていた模様。後半開始2分でCKをヘッドでぶち込んでくれた。
湧き上がるスタジアム。決めたマッスルは一直線に植木監督の下へ走り、飛びついて抱擁。
やっとマッスルが息を吹き返してくれた。マッスルのコールが久々に大音量でスタに響いた。
前半と同じ流れで早々と得点を決めて勝ち越しに成功したザスパ
しかし悪夢は繰り返し、前半で失点した時とまったく似たような状況で痛恨のクリアミス勃発。
1対1の状況で流石の高木神も止め切れずに無残にもゴールを割られてしまう・・・



なんでこうなっちゃうのか・・・('A`)
絶対に負けられない戦いなんだよ。テロ朝が言う薄っぺらいフレーズじゃなくって、コレは弔い合戦なんだよ。
引き分けでもダメなんだよ。勝って勝ち点3ゲットして、天国の大西さんを喜ばせなければならないんだよ。
2失点ともDFの不用意なクリアミスが原因。敵のシュートをアシストしちまったようなものだ。
試合終了に近づき、雨は止むことを知らずむしろ強くなっていく。カッパ着てても露出してる部分はずぶぬれだ。
濡れ鼠になりながらも選手はそれでもゴールを目指して再三のチャンスを作るが無慈悲にホイッスル。。。


終わってみれば2-2の同点。決して手放しで喜べるような展開ではない。むしろ負けに等しい引き分けだ。
試合後この感情をどう表現していいか分からなかったが、バクスタが大西コールを始める。
それに呼応するスタジアム全てのザスパサポ。
この大西コールは選手への皮肉なのか、はたまた鼓舞なのか・・・それは漏れには分からない。
メインまで挨拶しに来た選手達にかける言葉が見つからず、とりあえず
「この悔しさ、絶対忘れるんじゃねーぞ!!」とだけ叫んでおくことにした。


他球場の試合結果の報告があって12位だった徳島が山形に1-4で負けた為、
勝ち点20でウチと徳島が並び、得失点差の関係で辛くもウチが最下位脱出となった事が判明した。
他力本願寺な上に、勝ち点1で順位が上がったことには素直に喜べない。
だが今日という状況の中で、確実に動きがキレまくっていた選手がいたことは事実だ。
月並みな感想だが、後はこの働きを今回限りのものとしないで、次に続けていくことが大事だといえるだろう。
最後にJsGOALのフォトにある、ゴル裏のダンマクに描かれていた大西さんが好きな格言で今日を総括する。


 苦しいこともあるだろう
 云いたいこともあるだろう
 不満なこともあるだろう
 腹の立つこともあるだろう
 泣きたいこともあるだろう


 これらをじっとこらえてゆくのが男の修行である

                                           大西忠生